HISTORY

1987年、Steve Boysen Surfboards(スティーブボイセンサーフボード)の創始者であるSteve Boysen(スティーブ・ボイセン)にとっ、て彼のシェイパーとしてのキャリアに多大なる影響を与える一人の男との出会いがあった。伝説的なシェイパーであり、Astro deck(アストロデッキ)創始者のHerbie Fletcher(ハービィー・フレッチャー)である。当時Herbie(ハーヴィー)の息子でありレジェンドサーファーであるChristian Fletcher(クリスチャン・フレッチャー)にSB Surfboardsを提供していたBoysen(ボイセン)は、彼の勧めによりHerbie(ハービィー)の元でロングボードのシェイプを習うようになった。

 
既にHigh Performance Shortboardのシェイプでは頭角を表していたBoysen(ボイセン)だが、そんな彼にとってもロングボードのシェイプは未知の世界であり、1本1本のシェイプから貪欲にシェイプ論、技術を吸収し、ロングボードのシェイプにおいても確かな技術と経験を積みながら、また既に自分の中にあったHigh Performance Shortboardのシェイプとそれらを高次元で融合させ更なるサーフボードの進化を研究し始めていた。ほぼ4年間にも及ぶHerbie(ハーヴィー)の元での修行の中で1987年・1988年と2年に渡りロングボードワールドチャンプに君臨したジョナサン・パスカーウッズ、1988年のハングテンワールドチャンプであるジョナサン、また彼の兄弟であるイズラエルら素晴らしいロングボーダーからもオーダーを受けるまでに彼のシェイプ技術は洗練されていった。

 
トップロングボーダー達からオーダーを貰えるまで成熟したBoysen(ボイセン)のボードシェイプ、彼はその経験と自信と共にSteve Boysenロングボードを世に出す事を心に決めた。そのきっかけとなったのがカリスマロングボーダーであるMitch Abshere(ミッチー・アブシャー)との出会いである。当時16歳という若さであったMitch(ミッチー)だが既にロングボードの世界ではメキメキと実力を上げ、誰もが一目を置くロングボーダーであった。そんなMitch(ミッチー)がSBロングボードのメインチームライダーとなり、Boysen(ボイセン) & Mitch(ミッチー)という今ではそれぞれ共に業界トップレベルの二人でロングボードシェイプの試行錯誤を繰り返していた。

 

それから時代は動きHigh Performance Shortboard全盛期となり、Boysen(ボイセン)はHigh Performance Shortboardのシェイプに集中し始めるが、そんな中でもロングボードが欲しいサーファーがいればシェイプし、引き続きMitch(ミッチー)やJohonathan(ジョナサン)等トップロングボーダーからオーダーがあれば彼らに板を提供していた。しかしBoysen(ボイセン)は創設当時からのコンセプトである”SB Surfboards=High Performance Surfboard”というブランドイメージを変えたくないという思いがあり、2004年のある日ロングボードをシェイプし始めてからのパートナーであるMitch(ミッチー)と夜明けまで語りあい、Boysen(ボイセン)の素晴らしいロングボードを世に残していきたいという強い思いとともに、SB SurfboardsはHigh PerformanceでCoolなイメージをそのままにしておきたいという考えから、レーベルだけを変えてロングボードを提供する考えに至った。そして誕生したのが「CASH」というブランドである。

 
それから月日は流れ2007年、Boysen(ボイセン)はCJ・Nelson(ネルソン)と出会うことになる。
既に何本もCASHブランドとなったロングボードをMitch(ミッチー)から試乗させて貰っていたCJは、是が非でも彼の立ち上げたブランドのメインシェイパーをBoysen(ボイセン)にと懇願し、そして始まったのがCity Fog(シティーフォグ)である。City Fog(シティーフォグ)のメインシェイパーを務める間にCJ・Nelson(ネルソン)、Mitch Abshere(ミッチー・アブシャー)、ブライアンローファー、デイビットヌエバ、Scotty Stopnik(スコッティーストップニック)、Christian Wak(クリスチャン・ワック)等世界トップレベルのサーファー達のボードをシェイプし、また彼らからのフィードバックによりBoysen(ボイセン)のロングボードシェイプは更なる高みに到達し最高の板を世に出す事となった。
しかしながら2009年冬、ブランド創始者であるCJが諸所の問題を抱えたまま突然失踪してしまい、大きなステップを踏み出し、さあこれから世の中にBoysen(ボイセン)シェイプのロングボードを出していくと言う所でCity Fog(シティーフォグ)へのシェイプを断念しなくてはならなくなってしまった。
Boysen(ボイセン)にとっても非常に残念な出来事で彼自身大きなショックを受けたのだが、数多くのトップサーファーからのフィードバックで生まれた素晴らしいアイディア・モデル達を終わらせたくない、この最高の板達を世界中のサーファーに提供したいという彼の熱い思いにより、今まで培ってきたBoysen(ボイセン)のシェイプを「CASH」ブランドとして世に提供することをスタートしたのが2010年春の出来事である。
「CASH」ブランドは誰もが自分の思うがままに波乗りを楽しめるサーフボードを追求している。
その為、あえてチームライダー等を抱えず、プロサーファーから依頼があればシェイプし、ローカルサーファーから依頼があればシェイプし、キッズサーファーから依頼があればシェイプし、ガールズサーファーから依頼があればシェイプし、世界中のサーファー誰であっても依頼があればシェイプし、波乗りを楽しんでいる人々により一層サーフィンという遊びを楽しんで貰えればというBoysen(ボイセン)の熱い熱い思いが詰まったのがこのブランドである。Cool、Fun、Retro FeelingでありながらHigh Performanceでもあり、年代・性別の垣根を越えたサーフィンという遊びを心の底から楽しむ為に創られる究極の遊び道具、それがCASH Surfboardsである。